リアルワールド

文庫で見かけた桐野夏生さんの小説に、最近はまっています。
http://www.bk1.co.jp/product/2636911
http://www.bk1.co.jp/product/2291817


仲間からはトシと呼ばれる女子高生、山中十四子は母親を殺した少年ミミズの行動を見逃したことにより、彼女と仲間たちの世界が歪み始める。
テラウチ、ユウザン、キラリンとホリニンナが迎える結末は、私には鮮烈でした。


女子高生版「OUT」といった評価も多いようですが「OUT」の「アウト」と、本作の「取り返しの付かないこと」は、はっきり違うところが。
ミミズの行動は「アウト」ですが、四人は違うところで。
本当の本当に「リアル」かはさておき、桐野夏生さんの現況調査が深いことは確実かと。